龍田神社 (奈良県・斑鳩町)

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紅葉の季節にはまだ早いのですが、かねてから気になっていた龍田神社を訪ねてきました。何故気になっていたかというと、百人一首の「嵐吹く三室の山のもみぢ葉は 竜田の川の錦なりけり・能因法師」の歌に出てくる竜田川と風の神を祀っているといわれる龍田神社に興味があったからです。「天気も良いし、どこかへ出かけようよ」という伴侶の言葉に、「それでは」ということで出かけたのです。写真は龍田神社の鳥居です。すっきりした感じと思ってよく見たら扁額がない。風通しを良くするため?風の神様だから・・・、なーんてことはないですよね。

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鳥居をくぐってまず目についたのが、このお百度石。こんな形のお百度石、初めて見た。さすが由緒ある神社だね~と感心する間もなく・・・

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この水口、鶏だよ!と言う声に行って見ると、コロナ禍の所為でしょうか、水は出ていないものの立派な鶏が・・・。ニワトリといえば石上神宮にはたくさんのニワトリがいましたが、龍田神社もニワトリと縁があるのでしょうか。それとも、これはニワトリではなく鳳凰なのかしら・・・。

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拝殿は新しいもののようですが、堂々とした感じの建物です。賽銭箱にある紅葉葉を見て、紅葉・竜田川・龍田神社が繋がったように思ったことでした。

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拝殿の全景です。では本殿は?と言うとはっきり見ることは出来ません。

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拝殿の左側に回り込んでブロックの塀越しに撮った写真です。神社の入口にあった由緒書き、読みにくかったのですが、判るところだけ記しておきます。「由緒沿革 産土神、風宮竜田神社の御祭神は天御柱之大神 国御柱之大神の二荒魂・・龍?田比古之大神、龍田比女之大神陰・・二柱の皇神である。雨風を鎮め水難・・疫病を防ぐ神と楓・桜 等の式を司る神を祀る。五穀豊穣息災・・  天地萬有厄除の神である。延喜式神名帳所載 の龍田地主大神である。他に末社として十二社を祀る。(以下略)」 やはり風にまつわる神様を祀っているようです。奈良県のHPには「祭神は、法隆寺の建立にあたって斑鳩の里が適地と告げた龍田大社(竜田大社)の分霊。法隆寺を強風や台風から守るとされる聖徳太子ゆかりの寺(神社の誤り?)」とあります。聖徳太子(法隆寺)との関係は神社の由緒書きにも出ていたのですが(以下略の部分)、読みづらかったので省略したのです。お参りしたとき、この部分を丹念に読んでいれば後で後悔することはなかったように思われます。

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境内には天然記念物の大きなクスノキや

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ソテツがありました。

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そして、ここは能楽の観世(結崎座)、金剛(坂戸座)、宝生(外山座)、金春(円満井座)の大和四座の内の金剛流発祥の地だそうです。ところで、拝殿の両側に控えている狛犬ですが・・・

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阿形と

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吽形はいいとして、狛犬の尻尾の形ってこんなだったかしら・・・と仰る方が一人。ヤツデの葉っぱのようなのがお尻にくっついているみたい。今まで特に気がつかなかったのですが、言われて見ると「ん?本当だ・・・」 私のブログで取り上げた狛犬二体を紹介しておきますね。一つは葛木座火雷神社(笛吹神社)のもの。こちらは、こんな立体的ではなく、もっと平面的なヤツデの尻尾が張り付いているようです。もう一つは吉備津彦神社のもの。こちらは堂々とした立体的な尻尾らしい尻尾です。「面白そうだから、これからは狛犬の尻尾にも気をつけることにしよう」と決めて龍田神社をあとにしたのですが、もう一つ、竜田川の写真を撮るのを忘れていました。川沿いの道を走りながら駐車スペースを探したのですが見当たらない。そこで助手席にいる伴侶にお願いしたのですが・・・

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時すでに遅く、竜田川に架かっている橋を通っているときの写真しか撮れませんでした。この下を竜田川が流れています。 橋には龍田神社の登りが立ち並んでいました。もうすぐ秋のお祭りがあるようです。

追記:帰る道々話をしたことは「嵐吹く三室の山のもみぢ葉は・・・」の歌から想像していたような雰囲気の神社ではなかったよねということ。風の神様だから、どこかに風の吹き出し口のようなものがあるのかも知れないと、境内の井戸まで調べてみたのですが、見つけることは出来ませんでした。あまりにも町中の神社・・・というのが私の感想でした。そういった私の思いが的中し、再びこの地を訪れることになろうとは、その時は夢にも思っていなかったのです。実のところ、この記事の中にそうなることが予想される言葉があるんですよね。恥ずかしながら・・・。

ダリア・ダリア・ダリア・・・馬見丘陵公園 (奈良県・北葛城郡河合町)

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助手席でスマホを見ていた伴侶「馬見丘陵公園でコスモスの花が咲いているみたいだよ」 ならば行ってみようということになり久しぶりに訪れた馬見丘陵公園です。ところが時間の関係もあって、ゆっくり出来なかったため、広い園内で行き着いたところはダリアが咲いているエリア。コスモスもいいけどダリアも華やかでいいね~と撮った写真です。

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こんなのや

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こんなの

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菊で言うなら管物(クダモノ)のような種類もあります。「これもダリア?信じられない」昔見たダリアの印象とはあまりにもかけ離れています。

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これも菊に例えるなら管物と厚物の両方を兼ね備えているみたいなダリアです。

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昔よく見たダリアはこんなのだったかしら、それとも

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こんなのだったかしら・・・。品種改良が進んで、見たこともないようなダリアがたくさんあります。ありすぎて昔見たダリアの記憶があやふやになって訳が分からなくなってしまいます。私は蒜山の叔母が育てていたダリアを、伴侶は自分の家の庭に植わっていたたくさんのダリアを思い出しながら見ていたのですが・・・。どちらも葉っぱの濃い緑を背景に、くっきりとした華麗な花という印象だけしか残っていないようでした。最近は昔ほど目にすることがなくなったように思うけど、これも流行なのかしら・・・と、閉園時間を気にしながら慌ただしく見て回ったことでした。やっぱり、「ついで」に見て回るには広すぎる公園のようです。目的のコスモスは見ることが出来なかったのですが、違うエリアに咲いていたのかも知れません。

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馬見フラワーフェスタのポスターです。ネットには「秋の馬見丘陵公園は、ダリア、コスモス、コキアがあざやかに共演!」と出ています。秋のすがすがしい一日を綺麗な花を見ながら過ごされるのもよろしいかと・・・。

国鉄・五新鉄道の遺構 (五條市・新町)

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1934年から五條市と和歌山県の新宮(太平洋側)を結ぶ鉄道・五新線が着工されました。その遺構を国道24号線沿いで見ることが出来ます。写真右側がJR五条駅へ向かう側です。国道24号線が拡張されるまでは、この橋梁の下を道路が通っていたのです。ニュースで五新線橋梁の一部撤去が報じられたのはいつ頃だったでしょう。その時は、道路を広げるためだから仕方がないよねとぐらいにしか思っていなかったのですが・・・

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一枚目の写真とこの写真の橋梁は最近まで繋がっていたのです。こちらは南へ延びていく部分になります。一度も汽車が通ることがなかったため、幻の五新線と言われていますが、現代と違い、機械力などほとんどなく人力頼りの時代に、ものすごい計画を立て実行しようとしていたのですね。紀伊山地を縦断して太平洋側に至るという・・・。 道路が拡張される前と後では、見える景色が全然違います。道路拡張前は、ただ橋の下をくぐるといった感じだったのですが、拡張に伴い、見える景色が広がると、へえ~、こんなに大きな構造物だったんだと、改めて感心させられます。 ところで、この遺構を見て感じたのですが、コンクリートの表面がとてもきれいですね。最近では耐用年数が・・・ということで、古い建物がどんどん壊されて、新しい建物が建てられています。でもこれは90年近く経っているのですよ。それなのに、コンクリートの表面の劣化はほとんど見られないように思います。当時より技術が進んだはずの時代に作られたものの方が耐用年数を理由に壊されていく・・・。一体どうなっているんや!と考えさせられてしまいます。そうそう、今、大阪東線が開通しているのですが、1929年に建設された赤川鉄橋が使われているのですよね。昔の方が優れた技術力だったなんてことになると、技術立国日本の名が泣きます。昨今の日本の現状を見ると、国債は膨れ上がり、通貨の価値はどんどん下がり、かつて高い技術力によって支えられ、強い国力を誇った日本の面影は全然ありません。膨大な戦費をまかなうため国債が際限なく発行されて敗戦を迎え、その後に経験したあの大混乱が再び訪れることのないように願うばかりです。幻の五新線から話がとんでもない方向に行ってしまいました。ごめんなさい。

SLを見に・・・ 78675 (五條市・民俗資料館前)

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橋本市運動公園にあるSLに続いて、このSLを見に行きました。9年以上前、五條市の古い町並み「新町通り」を訪ねた際、このSLを見たことがあるのですが、その時と変わらぬ姿で私たちを迎えてくれました。手入れが継続的になされていると、こうも違うものなのですね。ちびっ子達は「可愛らしいSLだねー」と喜んで眺めたり写真を撮ったりしていました。

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ただ、フェンスがあって根来SL公園のように直接触ることはできないのが少々不満そう。でもそれなりに満足していたようです。このSLは正式には8620形78675号蒸気機関車というようです。愛称「金剛・ハロー号」 は雄大な金剛山麓を走り続け、そのたくましい姿と86形の愛称を表すため金剛・ハロー号と名付けられたそうです。

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金剛山麓を煙を吐きながら走って行くSLの姿を想像すると、私には、力強さというよりも、穏やかでのんびりとした、まるで箱庭の中を走っているような風景が浮かんできてしまいます。ちょっと小型のSLだからでしょうか。伴侶は「私の母は、こんな汽車に乗ってお嫁に来たのかしら・・・。私が子供の頃、母親の実家に遊びに行くときに乗った汽車は、こんなに可愛らしい汽車ではなかった・・・」と感慨深そう。説明書きを読んでみると、このSLの主な運転区間は姫新線・芸備線・和歌山線だったとか。私が故郷・津山へ行くとき乗ったのは姫新線。和歌山線と姫新線・・・、何だか私たち二人にも縁があるようで、親しみを覚えたSLでした。そして、つい先頃行った「津山まなびの鉄道館」を思い出したりして・・・。

SLを見に・・・ C57110 橋本市運動公園 (橋本市・北馬場付近)

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かつてJR橋本駅近くにあった蒸気機関車ですが、いつの頃からか見えなくなっていました。つい先頃、そのSLなら運動公園にあるよと教えてもらったので、ちびっ子達と一緒に見に行ってきました。

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C57110のプレートが付いています。動輪が三つのの機関車です。確か動輪が四つの「D」型に比べ、「C」型の動輪は大きいため、速く走ることができ、客車の牽引に使われていたと、その昔教えてもらったような・・・。

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ちびっ子達、喜ぶと思いきや、茫然と眺めるだけ・・・。そりゃそうですね、先日SLを見に行った岩出市にある根来SL公園とは大違いですもの・・・。

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今にも走り出しそうに思えた根来SL公園のSLに比べ、こちらは連れてきてやったのが恥ずかしくなるような・・・。HPに出ている案内図にもSLの場所は出ていません。この場所は公園入口から真っ直ぐ進み、道が左へ曲がる手前、右側にあります。橋本市は、こういった歴史的遺産にあまり力を入れていないことが丸わかり。かつて勇姿を誇ったSLも、時が経つとこんなことになるんだよと世の無常を教えてくれているのかしら・・・。ちびっ子達に無常観はチト早すぎる。それより夢を与えて欲しい気がします。

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ちなみに、ネットで「C571100」で検索してみると、このSLの歴史がよく分かります。1956年、参宮線(現在の紀勢線)六軒駅で42名の死者と94名の重軽傷者を出すという、重大な列車衝突事故を起こしているのです。同じくネットで「六軒事故」で検索すると、その詳細が分かります。だからというわけではないのですが、もう少し手入れをしておいて欲しいと思ったSLでした。少しずつ、定期的に手入れをしていくと、それほど費用もかからないのではないかと思いますので・・・。ということで、名誉挽回すべく、その足で奈良県五條市にあるSLを見に行くことにしました。

秋ナスとトマトのその後 (2枚目の写真、虫に弱い方はご注意ください)

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8月28日のブログ「今年は秋ナスが楽しめそう」でご紹介したナスビのその後についてです。大きくなったナスビを次々と採っていくため、できたナスビ全部を撮ることはできないのですが、こんな感じで後から後からナスビが大きくなっていきます。数えたわけではないのですが、全部で20~30個は採れたと思います。切り戻しは大成功でした。不思議なことに、花は次々に咲くのではなく、切り戻しをしたあとしばらくの間だけだったように思います。できたナスビを取り尽くしたので、これでもう終わりにしようと引き抜いたナスビの茎や枝を小さく切っていたときのことです。手に何やらムニュッとした感触が・・・

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茎と一緒に握っていたのは、こーんな大きな芋虫くんでした。思ってもいなかった出来事に、思わず「ギャー!」 でも以前見つけた巨大芋虫のときの衝撃よりも落ちついていたように思います。理由は「色」です。よろしければその時の芋虫をご覧になりますか?見てみようと思われる方は「クサギの実」クリックしてご覧ください。さてこの芋虫くん、どうしたものかと悩んだ末、そのままにしておくことにしました。あとは彼の気持ち次第、どこかへ引っ越すか、それともこのまましがみ付いているかはご自由に・・・。でもあと数日すると、このナスビ、ゴミとして出してしまうよと忠告はしておきました。後で調べてみると、この芋虫くんの名前は「メンガタスズメ」、メンガタというのは面形だと思うのですが、私はまだお目にかかったことはありません。もし見かけたなら人面蛾だ!と大騒ぎするかも知れません。秋ナスの顛末はこのくらいにして、次はトマトについてです。

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背が高くなりすぎたトマトくん、あれから大風で2回倒れてしまったので、「このトマト、どうしたものか・・・」でご覧いただいた花の実かどうか分からないのですが・・・。その時は実はなく、花ばかりだったのですが、今はこんな状態です。これなら何とか収穫できそうと思っているのですが、果たしてどうなることやら・・・。まだ花はたくさん付いているのですが、それらはもう無理かと思っています。何故なら葉っぱがどんどん茶色く枯れて行っているからです。ですから、このトマトで最後にしようと思っています。トマトもやはりナスビと同じように、一旦実が採れなくなっても、気候がよくなると再び採れるようになるのかも知れません。

ツバメの旅立ち

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今日は秋分の日。朝起きて窓の外を眺めていた伴侶、「今日は一日雨かなあ~。あれっ、今日はツバメの旅立ちの日みたいだよ」 電線にツバメがずらりと並んでいました。

ツバメの旅立ち (2)

時々飛び立って・・・

ツバメの旅立ち (3)

また留まる・・・。

ツバメの旅立ち (4)

雨に濡れた羽根を

ツバメの旅立ち (5)

かわりばんこに繕いながら、皆が集まってくるのを待っているのでしょうか。これまでバラバラに住んでいたツバメたち、どういう連絡網があるのでしょう。 「出発は9月23日の朝6時半だよ。遅れないようにね」 なーんて・・・

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朝食を食べ終えて外を見ると、ツバメたちはいなくなっていました。おそらく南の地に向けて旅立ったものと思われます。こんな雨の中、しかも南の海には台風になりかけている熱帯低気圧があるんだよ。一日二日遅らせば良かったのにと思うのですが、ツバメにはツバメの都合があるのでしょう。また来年も元気で帰っていらっしゃい。待っているからね。 それにしても、荷物の一つ持つでもない身軽な旅立ちですね~。ちょっと近所まで出かけるような・・・。 追記:燕がやってくるのはいつ頃だったっけとブログを確認したところ、2018年3月24日に「初燕」ということで載せていました。この年は3月21日が春分の日。やってくるときは、出発の時と違って、ずらりと電線に並ぶような行動はとらないと思いますので、それまでにやってきていたと思われます。まさか滞在期間は春分の日から秋分の日までなんてことはないでしょうね。いや、もしかしてあり得るかも分からない・・・。自然の神秘・・・。来年は注意深く観察してみようと思います。

ツルムラサキ

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産直で買ってきたツルムラサキの一部を挿し木したところ、見事成功。今年はツルムラサキを買うことがないほど収穫できました。ツルムラサキって、ものすごい生命力を持っているのですね。びっくりしました。夏も過ぎ、そろそろ葉っぱも固くなってきたので、もう終わりにしようと摘むのをやめたからでしょうか、ご覧のように花や実が我が物顔にのさばってきています。できた実は黒いヌバタマのようですが、潰すと濃い紫色の果汁が出てきて、指が赤紫色に染まってしまいます。そして中には小さな種が入っています。では花は?と言うと・・・

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右上に見えている先がピンクで丸い大きな蕾のようなのは、花が咲き終わってできた若い実だと思います。その先にある米粒のようなピンクの小さいのが花だと思います。分かりやすいのは、左側の三つ。これが今咲いている花のようです。

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その部分を拡大した写真です。左の三つが花開いているように見えませんか。特に左から三つ目は、中にある黄色い雄しべのようなものが見えているように思うのですが・・・。生命力旺盛な植物にしては、花は極めて控えめなんですね~。

神武天皇即位の地 神武天皇社 (御所市・柏原)

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神武天皇即位の地と言われる御所市柏原にある神武天皇社です。神武天皇即位の地と言えば、奈良県橿原市にある橿原神宮とされていますよね。でも、橿原神宮にも程近く、地名も橿原(かしはら)と同じ読みの、ここ御所市柏原にも神武天皇が即位したという言い伝えがあるのです。

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御所市のHPに出ている神武天皇社の記述を、そのまま載せておきます。

御所市「柏原」に鎮座するこの神社の祭神は「神倭伊波礼毘古命」。初代神武天皇の即位した場所であると言われています。享保21年(1736年)の大和誌には「橿原宮。柏原村に在り」と記し、本居宣長も明和9年(1772年)の「菅笠日記」に、畝傍山の近くに橿原という地名はなく、一里あまり西南にあることを里人から聞いたと記しています。
一説にはこの神社が宮跡に指定されると住民が他に移住しなければならなくなるので、明治のはじめに証拠書類を全て焼いてしまったと言われています。

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御祭神はもちろん神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれびこのみこと)。名前の意味は、神聖な大和の国のいわれ(由緒)を負うている男ということのようです。

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横から見た本殿です。橿原神宮と違って、至って簡素な造りです。次は神武天皇の前の皇后をお祀りしているという嗛間(ホホマ)神社に向かいます。

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神武天皇社から少し南に行ったところにある嗛間神社です。嗛間神社、難しい漢字ですね。神社はご覧のようにブロック塀に挟まれた間口の狭い神社ですので、ちょっと分かりにくい。門は閉ざされていいますが、石段を登ってみると中が見えます。

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こんな可愛らしい神社です。この神社についても、御所市のHPに出ていたのをそのまま記しておきます。

神武天皇社の南側にあり、ホンダワラ社、ホンガラ(ホングワラ)の宮とも呼ばれ「サワリの神」と言われます。祭神は吾平津媛命で、神武天皇の前后です。
昔は婚礼の行列はこの祠の前を通ってはならず、どうしても通るときは祠に幕を張る風習があり、これを無視したため不縁になった者が多くあったと言います。
これは神武天皇が大和を平定後、媛蹈鞴五十鈴姫命を皇后に迎えたため前后はやむを得ずこの地にわび住まいしたと言われ、その怨念が夫婦の縁を呪うということらしいのです。
”縁結びの神”ならぬ”縁切りの神”といったところでしょうか。

あまり知られていないように思われる二社ですが、興味のある方は一度訪ねてみられては如何でしょう。

二見の大ムク  (五條市・二見)

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五條市二見にある椋の木の大樹です。樹齢1000年、幹の周囲は8.5m、伊勢湾台風で折れるまでは樹高30m以上もあったそうですz。ずっと見たいと思っていたのですが、やっと見ることが出来ました。第一印象は「何、これ・・・」でした。

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反対側から見たところです。お屋敷の門や蔵と比べてみると、その大きさが実感できます。幹のゴツゴツした感じがとても力強くまさに筋骨隆々といった感じ。風雪に耐えてきた歴史を感じさせます。伴侶は大樹に感動するより、門の扉にかかっている馬の形?をした注連縄?のようなものに、興味を示しているようでした。「こんなの初めて見た。藁が新しいみたいだから、古くなると作り直しているのかしら・・・」

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どうです、この風格、見事と言うより他はないように思います。楠の大樹はよく見るのですが、ムクノキはあまり見たことがありません。そう言えば、椋鳥という鳥もいたっけ。どちらも同じ「椋」という字が使われています。こうしたゴツゴツした幹を好んで棲みついたりする鳥なのかしら・・・とネットで調べてみたところ、「四季の山野草」様のサイトに「黒く甘い実を椋鳥(ムクドリ)が好んで食べるから、あるいはこの木を好むことから名が付いたとのこと」と出ていました。私の予想は半分ほどは当たっていたようです。でも私は椋の実はまだ食べたことはありません。伴侶は子供の頃、食べたことがあるそうです。但し、木になっている実は高くてとれないので、地面に落ちている実を拾って食べたとか。黒くて柔らかい実で甘かったそうですが、それよりも、砂がついていて、ジャリジャリした食感の思い出だけが残っているようです。その椋の木は今でもJR高野口駅近くにあります。今度行ったとき写真を撮ってこようと思っています。実りの秋です。実も出来ていれば良いのですが・・・。