彦根城

彦根城

戦に備えてのことでしょうが、とても登りにくくしてある石の階段をたどり、やっと着いた天守閣。傾き始めた陽の光を受けてひときわ美しく見えました。さすが譜代筆頭大名・井伊家の居城だけあって、堂々たる威容を誇っているようです。天守閣の上から見る琵琶湖のゆったりとした眺めは、城郭の厳めしさと好対照をなしているようです。

国宝指定書

国宝指定書です。どこにでも売っているような安っぽい額に入れて、無造作に壁に掛けられていました。本物ですよね?こんな指定書って、もっと大切に保管すべきものではないのかとちょっと心配になりました。でも彦根城が国宝に指定されていることは周知の事実。ということはこんな書類はたいしたことはないのかも・・・。

急な階段

登りも恐かったけれど、下りはもっと恐いと思われる天守閣の階段です。60度ぐらいはあるかしら。写真を撮ってから降り始めたのですが、お尻が階段に当たって転げ落ちるのではないかと思われるぐらいでした。下のいる係の方は恐くなって降りられなくなった人がいた時に備えているのでしょうか。転がり落ちている人を止めることはできませんものね。ちょっとスリルのある階段でした。 アドバイス:だめだと思ったら小さな子供の頃にかえった気分で、体を階段の方に向けて四つん這いで降りるとよろしいかと・・・。絶対に恐くない降り方だと思います。

夕映え

秋の夕日に映えるお城の石垣です。お堀に映った紅葉がひときわ美しく、印象的な風景でした。城下町の風情を再現したような街並みも含め、お城を中心にしたとても魅力的な町でした。

街並み

14.3.24のブログ「井伊掃部頭霊屋(高野山・奥の院)」をご覧ください。

谷汲山華厳寺 西国巡礼満願

華厳寺

岐阜県揖斐川町の谷汲山華厳寺です。いよいよ西国三十三所巡礼満願です。2000年5月に巡礼を始めてたのですが、途中諸事情により中断せざるを得なくなってしまったりで、14年以上かけてやっと満願を迎えることができました。信仰心から始めたという訳ではないのですが、その間のいろいろな出来事が思い返され、感慨深いものがありました。これが巡礼の魅力なのでしょうか。参拝する人々の表情も晴れ晴れとしているようです。

華厳寺境内

ここでは御朱印を三つ押してくれます。過去・現在・未来の三種だそうです。一度に三つも・・・、なんだか得をしたみたい。それと、ご詠歌も他のお寺は一つなのに、ここだけは三つあります。  過去・「万世の 願いをここに 納めおく 水は苔より 出る谷汲」   現在・「世を照らす 仏のしるし ありければ まだともしびも消えぬなりけり」 未来・「今までは 親と頼みし 笈摺を 脱ぎて納むる 美濃の谷汲」

紅葉

紅葉もこんなにきれい。この日は寒さも和らぎ、まさに小春日和そのものといった感じでした。こんな良い日に西国巡礼を締めくくることができ、本当にラッキーでした。よし!この次は四国八十八カ所のお遍路に挑戦しようかという気持ちになってきました。ただし、今度は14年もかけることはできません。残された時間も心許なくなってきていますので、もし決行するら気合いを入れてがんばらなくてはと思ったりしています。

西国三十三所 三十二番札所・観音正寺 (滋賀県近江八幡市)

観音正寺

西国巡礼・三十二番札所の観音正寺です。1993年に焼失、2004年に再建されたものです。ご本尊は千手観音。白檀で造られた大きな仏様です。現代風の仏様のようでしたが、古い歴史を持つ西国巡礼の札所の雰囲気に馴染んで違和感といったものは感じられません。本来ならとても長い石段を登ってお参りするようですが、今回はすぐそばの駐車場に車を止め往復するという手抜きならぬ足抜き参拝でした。いつものことながら、安易な方法に流されてしまう自分を反省しながら・・・。

境内

きれいに手入れをされた境内は、紅葉シーズン真っ盛り。美しく色づいたドウダンツツジやカエデなどが苦労して上ってきた参拝者を暖かく迎えてくれるというのが本来の姿なのでしょうね。どうもズルをすると気が引けてしまいます。でも美しい紅葉は、こんな私でも分け隔てすることなく迎えてくれました。千手観音様に感謝!です。

眺望

境内から見下ろすと東海道新幹線が見えました。こんな高い位置から新幹線を眺めるのは始めて。しばらくの間「のぞみ」や「ひかり」などが行き来するのをぼーっと眺めていました。新幹線って本当に頻繁に通っているのですね。我が町のJRとは大違い。幹線とローカル線の違いを見せつけられた思いがしました。

諏訪 -心に残った風景- 子安社・万治の石仏など

春宮子安社

春宮の子安社です。子安社は秋宮にもあります。縁結び・安産・子育ての神様として信仰を集めているようです。お社の前に奉納されているのは底のない柄杓です。これは安産祈願やお礼参りに奉納されるもので、水がつかえず軽く抜ける如くに楽なお産ができますようにとの願いが込められているそうです。底の抜けた柄杓は船幽霊という昔話に出てくるものと思っていたのですが・・・。

万治の石仏

万治の石仏です。高さ2.6m、幅3.8m、奥行き3.7m、顔の長さ0.65mもある堂々たる体躯の仏様なのです。立体的なのに何故か平面的な感じがする不思議な石仏です。お参りするときの作法はまず正面で一礼、手を合わせて「よろずおさまりますように」と心で念じる。次に願い事を心で唱えながら時計回りに三周し正面に戻る。そして「よろずおさめました」と唱えてから一礼するのだそうです。案内してくれた方が「ミステリーツアーの行き先になったことがあるのですよ」とうれしそうに教えてくれました。故・新田次郎さんや故・岡本太郎さんもことのほか気に入られた石仏だとか・・・。万治とは万治三年(江戸時代前期)と刻まれているからですが、万治は「よろずおさまる」とも読めますね。お参りの作法と関係があるのでしょうか。

寝入りの杉

下社 秋宮にある「根入りの杉」です。樹齢6~7百年の大きな杉の木です。丑三つ時になると枝先を垂れていびきをかいて眠るそうです。この杉の葉を枕の下に入れておくと安眠できるようですよと案内の方が教えてくれました。眠りの浅い私にはうってつけの効能。早速杉の葉を拾って帰ったことは言うまでもありません。

夜景

諏訪湖の夜景です。信玄や勝頼もこんな夜景を見たのでしょうか。月の光に輝く湖面を見ているとロマンチックと言うより何故かもの悲しくなってくるような眺めでした。月光に輝く湖を見るのは初めてですが、どこの湖でもそんな感じがするのでしょうか。

諏訪大社の御神紋

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これは上社の御神紋です。カジの木だそうですが、カジの字は構?楮?穀?だったかよく覚えていないのです。梶ではないと案内してくださった方が熱く語ってくださっていたのですが・・・。なにぶん駆け足の四社巡りだったのでお話を聞いて、眺めて、写真を撮ってと忙しすぎたためはっきりと覚えていません。?マークの字は帰ってから辞書で調べたものです。せっかく親切に教えてくださったのにごめんなさい。 解決しました。2016年4月23日のブログ「カジノキ」をご覧ください。

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こちらが下社の御神紋です。根っこの部分がこちらは5本、上社は4本です。

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ちなみに、これが御神紋の元になったカジの木です。確か上社 秋宮の境内だったと思うのですが、わざわざ案内してくださいました。

諏訪大社・下社

下社春宮

下社春宮の幣拝殿です。幣殿と拝殿が一体になった迫力ある楼門です。その左右には片拝殿が配されています。重要文化財に指定されています。

下社春宮二之御柱

春宮二之御柱です。節くれ立った木肌からは神秘的な雰囲気がにじみ出ているようです。一之御柱と、この二之御柱は幣拝殿の前面にあり、すぐ近くで見ることができますが、三・四之御柱は建物の後ろに立っているため近づくことができません。

下社秋宮

こちらは下社 秋宮の幣拝殿、左右が片拝殿です。春宮と同じ造りのようです。諏訪大社の御祭神・建御名方神(たけみなかたのかみ)は大国主命の子供に当たります。大国主命の「国譲り」に際し、反対してこの地に鎮座されたとか。いわば反体制派の神様ともいえるのではないかと思われますが、今は伊勢神宮を頂点とした神社庁に属する神社になっているようです。このことを御祭神はどう思っていらっしゃることでしょう。宗教に対する日本人のこだわりのなさというか、曖昧さが表れているようで、おもしろいですね。

下社秋宮三之御柱

秋宮三之御柱です。垣の奥に立っていて入ることはできません。諏訪四社を巡って思い違いをしていたことや、新しい発見が多々ありました。やはり現地に出向いて実際自分の目で見ることが大切なことだと思いました。惜しむらくは時間が短く、急ぎ足の四社巡りだったことです。もう少しゆっくり見て回りたかった・・・。

下社秋宮神楽殿大注連縄

秋宮・神楽殿の大注連縄です。まだ行ったことはないのですが出雲大社の大注連縄を彷彿とさせるような迫力があります。この注連縄を見ていると出雲大社にも行ってみたくなりました。出雲大社はここ諏訪大社と関係が深いことでもありますし・・・。

諏訪大社・上社

上社前宮

ずーっと以前、諏訪大社に行こうとしたことがあるのですが行き着くことができませんでした。今回は四社巡りのバスで案内してもらいました。これは上社 前宮の拝所です。この神社だけは諏訪市にあるのではなく茅野市にあります。四社のうち本殿があるのはこの前宮だけだそうです。拝殿の後ろにあるのがその本殿です。

上社前宮一之御柱

前宮一之御柱です。御柱といえば、かの勇壮な御柱を曳く御柱祭りが有名です。私はこれまで運ばれる御柱は一本だけだと思っていました。ところが、それぞれの神社に四本の御柱が立てられているのですね。来てみて初めて知りました。これは前宮一之御柱です。ちなみに立てられている四本の御柱すべてを間近に見ることができるのは、ここ前宮だけだそうです。

上社本宮

本宮の拝殿です。でも写っているのは3Dの写真。工事中で本来なら見ることはできないのですが、せっかくお参りに来てくれた人に申し訳ないということでこのような形にしてあるとか・・・。古い歴史を誇る神社と最新技術の融合とでもいうのでしょうか、やさしい心配りです。

上社本宮二之御柱

本宮二之御柱です。右側の木はケヤキの大木。あまりに大きすぎて肝心の御柱が小さく見えます。御柱は神が降臨する際の依り代と思っていたのですが、四本も立てられているのではそういった意味合いはないように思われますし、ましてこんな大樹がそばにあると、ますますその意味合いが薄れて来るように思います。とはいうものの、古代のロマンあふれるこの落ち着いた雰囲気はとても魅力的です。

甲府から諏訪へ

信玄像1

甲府駅前の信玄公の像です。さすが信玄公の地元だけあって恵林寺のそばのお店の前、武田神社の宝物殿の中などちょっと回っただけですが3つもありました。探せばもっとたくさんあるのかもしれません。

信玄通り

甲府駅から武田神社へと続く信玄通りです。紅葉がとても印象的でした。信玄通りといい駅前の信玄公の像といい、甲府の町では今も信玄公は身近な存在として市民に愛され大切にされているのですね。

八ヶ岳

中央自動車道・八ヶ岳PAからの八ヶ岳です。昔々のその昔、北アルプスから何度となく眺めた八ヶ岳ですが、こんな近くから見るのは初めてです。見る方向が違うので私の持っているイメージとは合わないのですが、それでも昔のクラスメートに会ったような懐かしい気分になりました。高原の秋って本当に素晴らしいですね。

ナナカマド

上諏訪駅近くの道路沿いに植わっていたナナカマドです。街路樹にナナカマドって珍しいと思いませんか。丁度紅葉真っ盛り。こんな街中でナナカマドを見ようとは思ってもいませんでした。若かりし頃、涸沢で見たナナカマドが懐かしく思い出されました。もう涸沢ではナナカマドも散って雪景色になっていることでしょう。

武田神社(甲府市古府中・躑躅ヶ崎館跡地)

武田神社

武田氏の躑躅ヶ崎の館があった武田神社です。人は城、人は石垣、人は濠 ということで世に言う城郭なるものを築かなかったと言われていますが、その思いにはたまらない魅力を感じます。いつの時代でもそうありたいものです。もし鉄砲という最新兵器がなく、信玄の後を継いだ勝頼が天下を取っていたらどうなっていただろう、思っても詮無いことですが、ついそんなことを考えてみたくなるのは私だけでしょうか。

人は石垣

館の正門、大手に当たるところだそうです。この復元された石垣は武田氏滅亡後、秀吉の時代に築かれたものですが、この下には武田氏の時代に築かれたと考えられる三日月堀があるそうです。武田時代のものでないとしても見上げるような石垣でなく、人の背よりも低いような石垣は、往時の館を意識して造られたものでしょうか。この下に眠っている武田時代の遺構も一度見てみたいものです。

三葉の松

武田神社の境内にある「三葉の松」です。案内板には 『奇木「三葉の松」 この三葉の松は信玄公が信仰しておりました高野山より、公を慕ってこの地に種子が飛来落種し、今日に至ると伝えられております。三葉の松は全国でも珍しく、黄金色になり落葉することから「金運」の御利益があると言われております。また、そもそも松は古来より「延命長寿」の縁起もあり、この松葉を身に付ける事により御利益を戴き、招福必来と言われております。』 とあります。高野山の「三鈷の松」と縁があったのですね。でもこちらの松の方が圧倒的に三本葉が多い、というか全部が三本葉みたいです。 喜んで拾ったことは言うまでもありませんが・・・。 あちこちでいわゆる三鈷の松を見るのですが、これほど三葉が多いのは初めてです。甲斐の国と紀伊の国のつながりを知ってうれしくなりました。(2010.12.19のブログ 高野山・三鈷の松 をご覧ください)

恵林寺 その3 (山梨県・甲州市)

軒

方丈の前に建つ開山堂 兼 法堂です。軒を見上げて見ると、普通見られる垂木がありません。きれいな透かし彫りで覆われているという凝った作りです。こんなの初めて・・・。よく見ると右に風神、左に雷神が配されていました。

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これは風神です。きれいに彩色されていました。

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こちらは雷神です。最近は千社札禁止というお寺も多いのですが、ここにはたくさん貼られていました。貼っているところを見た事がないのですが、どのようにして貼るのでしょう。一度見てみたいと思っているのですが・・・。