あれっ、もう火点し頃？ （高野山・奥の院）

午後３時半頃の奥の院参道の様子です。たまにこんな風にお参りの人の姿が途切れることがあるのです。何だか一人ポツンと取り残されたような気分になってしまいます。その上、雲で日光が遮られたりして少し薄暗くなると時間に関係なく灯籠に灯がともるのです。まるで「火点し頃ですよ、気をつけて帰りましょうね」と言われている気分になってしまいます。新しい発見はないかと奥の院を彷徨っていて、収穫のあった日は素直にそろそろ引き上げようかと満ち足りた気分で灯籠の灯を眺められるのですが、そうでなかった時はもうそんな時間かとちょっと心残りなような気持ちになってしまいます。同じ景色を見ても、その時々の気分によって受ける印象が違ってくるものですね。この日は後者のような気分で眺めた景色です。