石上神宮

石上神宮楼門

奈良県天理市にある石上神宮の楼門です。木々に囲まれた静かな佇まいは「神さびる」という言葉がぴったりという雰囲気を持っています。石上神宮は強大な軍事力を持っていた古代豪族・物部氏の氏神。587年、仏教の受容を巡って廃仏派の物部守屋は崇仏派の蘇我馬子・聖徳太子(大王家)によって滅ぼされます。当時の物部氏は蘇我氏と大王家との連合軍に匹敵するほどの力を持っていたと思われます。

ニワトリ

だいぶ昔に一度来たことがあるのですが、その時は駐車場に車を止めて降りるとすぐ白い大きなニワトリ達が威圧するように寄ってきてちょっと怖い思いをしました。今回もたくさんのニワトリがいましたが、恐怖心を抱かせるようなものではなく性質も温和になっていました。神馬とか神鹿というのは聞いたことはありますが神鶏というのもあるのでしょうか。ニワトリが闊歩する神社というのも珍しいと思います。

出雲建雄神社

楼門前の少し高いところにある摂社・出雲建雄神社です。鳥居と神社が普通の神社のように一直線上に並んでいません。単に地形的な問題なのかもしれませんが、ちょっと鳥居の位置を左にずらせば済むことなのに、どうしてこんな配置にしたのでしょう。以前に読んだ梅原猛著「隠された十字架」や「神々の流竄」を思い出しました。これらの本を読んで受けた衝撃は未だに忘れることができません。そういえば石上神宮・本殿は大鳥居から続く参道の延長上にあるのではなく、参道から左に曲がって入るようになっています。これもちょっと気にかかるところです。

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