引の池(橋本市高野口町)の巨大看板


巨大看板

最近、このような巨大看板が出現しました。場所は京奈和自動車道の橋本から高野口に至る側道脇です。引の池のあるところは京奈和自動車道から別の看板が見えてすぐにわかるのですが、この看板は側道からでないと見えないと思います。説明文も長く、車も止めにくいところなのですが、こちらへお越しの節は是非ご覧ください。丁寧に説明してくれています。引の池はこの看板の正面にあります。(右にわずかに見えている池は下池です)

引の池は応其(おうご)上人によって造られたといわれ、この地域の広い水田を潤してきました。また引の池の一段下には新池と呼ばれる池(下池)もあります。池のほとりには応其上人の徳を偲ぶ五輪塔が残されており、応其上人の名前や天正十八年(西暦1590年)九月二十一日の日付などの文字が刻まれています。応其上人は天正13年(1585年)、秀吉の紀州攻めで根来寺が滅ぼされた後、高野山が攻められようとするとき秀吉と交渉し、高野山を戦火から守ったことで有名です。応其上人は引の池のほかにも多くの灌漑用の池や用水をつくったり橋を架けたりするなど、この地方の偉人のひとりとして知られ、お寺や地名にその名が残っています。また五穀を断ち木の実などを食べて修行をしたことから木食上人とも呼ばれています。

引ノ池

満々と水をたたえる引の池です。

五輪塔

五輪塔です。池の土手を登って左側にあります。五輪(上から空輪、風輪、火輪、水輪、地輪で五輪)の一番下、方形の地輪に応其上人の名や天正十八年などの文字が刻まれています。2013年4月25日のブログ「興山応其上人廟(高野山・奥の院)」をご覧ください。 追記:応其上人の五輪塔は移築されました。2015年1月21日のブログ「移築された応其上人五輪塔」をご覧ください。

2 Responses to 引の池(橋本市高野口町)の巨大看板

  1. メメ太 says:

     先日、京奈和自動車道を走行中に見かけた引の池の横断幕らしきものが気になり、ウェブ検索を掛けた所こちらに辿り着きました。
     説明を拝見させて頂きとてもスッキリしました。

     また同じく先日、京奈和の和歌山区間にパーキングエリアでも出来れば良いのになぁと走行中に話していたのですが、もう既にパーキングエリアが出来ているんですねぇ。

     色々と興味深い情報をありがとうございますー。

    • asamoyosi says:

      メメ太様、コメントありがとうございます。これといったテーマのないブログですが、またお暇なときのぞいてみてやってください。

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