50周年の紀南プチ旅行 その7 道成寺 (和歌山県日高川町鐘巻)

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久しぶりに日高川町にある道成寺を訪ねてみました。何度か訪れたことがある道成寺ですが、初めて見るような気分。最後にお参りに来たのはいつのことだっかかしら・・・。遠い昔のような・・・。

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境内の本堂、三重塔などの風景は美しく端正な感じ・・・。

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美しく紅葉したカエデ・・・  (ちょっと季節外れでごめんなさい)

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イチョウ葉も綺麗に黄葉し、地面を覆っています。ここは釣り鐘の中に隠れていた安珍を嫉妬に狂った大蛇に姿を変えた清姫が釣り鐘ごと安珍を焼き殺すという凄惨な事件現場だと伝わっているようです。たまたま一夜の宿を借りた修行中の僧・安珍に、その家の娘・清姫が思いを寄ます。帰りに立ち寄るという約束を違えた安珍を追って清姫が後を追いかけて行きます。そして、ついに嫉妬と怒りにより大蛇の姿になってなおも追いかけていく清姫。道成寺に逃げ込んだ安珍は釣り鐘の中にかくまわれますが。燃えさかる怨念の塊となった大蛇(清姫)は、その燃えさかる炎となった体を釣り鐘に巻き付け、釣り鐘ごとと共に安珍を焼き殺してしまうというお話しです。そう言えば、ここ道成寺の住所は日高川町鐘巻だったっけ・・・。

この物語を、重要文化財・道成寺縁起絵巻の複製の絵巻を使って、住職がお話ししてくれる「絵解き」が有名です。以前来た時と同じように軽妙で、時には笑いを誘うように、お話をしてくれます。何回聞いても物語の世界に引き込まれます。と言うことは、ここのお坊さん、とても説法が上手と言うことかも知れません。もし近くに行かれるようなことがありましたら是非どうぞ。

道成寺伝説を考察した論文が甲南女子短大国語国文研修室から発表されています。参考までに・・・。

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安珍と釣り鐘を埋めたという安珍塚です。安珍のことを想うあまり、千々に乱れた清姫の怨念と、蛇体となって燃えあがる炎を表しているように見える樹の幹がなんとも意味深・・・。

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境内にある稲荷社です。この他にも天神様、弁天様、住吉様(住吉大明神)を一緒に祀ったお社もありました。明治になって神仏分離令が出る前の、神仏習合のの名残かしら・・・。

今日は2023年の大晦日、ブログを見に来てくださった多くの方、本当にありがとうございました。皆様にとって2024年が素晴らしい年になりますように・・・。 これからもよろしくお願い致します。

3 Responses to 50周年の紀南プチ旅行 その7 道成寺 (和歌山県日高川町鐘巻)

  1. elvira797mx says:

    Happy New Year Asamoyosi!

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