細川越中守ではなくて残念・・・ （高野山・奥の院）

これは大津籠城戦死者追弔碑から奥を見たところです。左にある大きな五輪塔、気になりませんか？私には気になる五輪塔のひとつなのです。今回も見に行ったのですが、読めたのは前田中？・・・太守・・・英？大居士・・・八月七日。これだけでは手がかりになりそうにもないのでまた次回にと諦めたのですが、折角だからということで奥に並んでいる小さな五輪塔を見ることにしました。右端から左へ順に見ていったのですが一番左の二つの五輪塔・・・

これがその２基の五輪塔なのですが・・・

肥後熊本細川越中守の文字が目に入り、大喜びして子細に調べて見たのですが、そのとなりに米田監物是庸？の文字が、戒名は 瑞雲院殿前・・・住安大居士、延宝八年〇申十？月四日とあります。

左端の五輪塔には肥後熊本細川之？家臣 長岡監物〇是季 戒名は雲詳？院殿前・・・寛居士覚霊追善 同家臣長岡監物〇是長 建之明暦四戊戌正月八日とあります。最初は細川のお殿様かなと思って喜んだのですが、どうやら細川家の家臣の方だったようです。でも「院殿」、「大居士」などとあることから、並の家臣ではなく、相当地位が高く重職にあった方と思われます。