中将姫伝説の地を訪ねて 福王寺 (橋本市恋野)
2021年2月1日 コメントを残す
中将姫伝説で有名な橋本市恋野を歩いてきました。これは福王寺。中将姫の像が迎えてくれます。ガイドマップによると福王寺は中将姫ゆかりの三つの庵(雲雀庵・滝谷垣内庵・運び堂)を合併し、宝暦年間に建立されたとか。中将姫の位牌も安置されているようです。
中将姫伝説のあらすじを記しておきます。
奈良時代、子宝に恵まれなかった藤原豊成夫婦は長谷寺の観音様に願掛けをし、姫を授かります。姫は大切に育てられますが母親は亡くなってしまいます。そして豊成は後妻を娶り男の子が生まれます。聡明な姫は天皇から中将の位を授かり、以来中将姫と呼ばれ衆目を集めます。それを妬んだ継母は豊成の留守の間に姫を殺害するようにと嘉藤太に命じます。嘉藤太は中将姫を連れて紀伊国の雲雀山までやってきますが、どうしても姫を殺すことができず、そこに姫を残して奈良へ帰ります。取り残された中将姫は実母の供養をするため、祈りの日々を過ごします。
何年か後、狩りに出て雲雀山で道に迷っていた豊成は偶然中将姫に巡り会います。喜んだ豊成は中将姫を奈良の都に連れ帰りますが、中将姫は屋敷を出て當麻寺に移ります。そこで蓮の糸を紡いで当麻曼荼羅を織るのですが若くして亡くなったと言うことです。