無縁塚 (高野山・奥の院)

無縁さん

中の橋駐車場から奥の院へと続く道を辿っていくと、右手に大きなピラミッドのような形をした無縁塚があります。いろいろなところから集められてきたのでしょう。古くからあるものではありません。こういった無縁塚は、高野山に限らずあちこちで見られます。前回のブログ「自然に還る・・・」と対極にあるように思われます。この無縁塚を見ても、私には、いつまでもお祀りしてもらえて良いですねとは、どうしても思えないのです。これを見上げて「わー、すごい!」と人々の注目を集めるより、元あった付近でゆっくり眠らせてあげたいような気がするのです。中には戒名等、個人を特定できる可能性のあるものまで一緒くたに並べられています。無縁と決めつけられてはいるものの、ひょっとして今の私たちに繋がっている方がいらっしゃるかもしれません。祀る人がいないということで、切り捨ててしまうような無縁という言葉より、むしろ有縁塚とした方が優しい気遣いが感じられて良いように思います。皆様はどう思われますか。

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