タマスダレ

タマスダレ

タマスダレの花です。とても強い植物なので、特に世話をしなくても毎年咲いてくれます。世話をしなくていいのが災いしてか、いつ咲くのか忘れてしまうということも・・・。この花はヒガンバナ科の植物で花期は今時分ということのようです。濃い緑の葉に真っ白な花が映えてとてもきれいです。写真を撮ってみてわかったのですが雌しべは中心にあるのではなく雄しべと並んでいるのですね。見慣れた花ですが改めてよく見てみると思わぬ発見があります。

実りの秋と彼岸花

彼岸花

田の畦に咲いている彼岸花と黄金色に実った稲穂です。毎年のことながら秋の訪れを実感させてくれる風景です。彼岸花はそのむかし中国からやってきて全国的にひろがったもので、飢饉の時などは毒抜きをして食べたそうです。毒をもっているにもかかわらず救荒食としての役割を持っていたのは奄美・沖縄地方のソテツの実と同じなんですね。毒抜きが不十分だったものを食べた人がたくさん亡くなったとか。「ソテツ地獄」という悲しい言葉もあるそうです。彼岸花についても同じような出来事はあったと思います。実りの秋を象徴する稲と同居している彼岸花、不思議な因縁を感じます。

根来寺・興教大師御廟所

御廟所

新義真言宗総本山・根来寺の奥の院にある興教大師(覚鑁上人)の御廟所です。大塔の左手奥にあります。覚鑁上人は1114年から高野山で修行を始め大伝法院・密厳院を創建し金剛峯寺の座主に就きます。しかし反覚鑁派との確執からその職を辞し、多くの僧侶を連れて1140年下山しますが1143年49歳の若さで亡くなります。その後根来寺が強大な勢力を持つようになっていきますが、もし覚鑁上人がこのことをお知りになったらどう思われたでしょう。是とされるのか非とされるのか知る由もありませんが、ちょっとお聞きしてみたい気がします。

鬼灯

御廟所の写真を撮っているとき、ふと足下を見るとホオズキが捨てられていました。お盆のお供え物だったのでしょう、葉脈だけになって中の赤い実が見えていました。これを見ると「鬼灯」という字がぴったりします。「酸漿」という字は子供の頃、口に含んでキュッキュと鳴らしたときの味を思い出します。今日はお彼岸の中日、お参りの道すがら「ようお参り」と声をかけていただきましたが、いいものですね。言の葉の持つ癒しの力というのでしょうか、ほのぼのとした気持ちになりました。

だんじりの練習・橋本市の秋祭り

だんじり練習

10月第2土曜日・日曜日は橋本市の秋祭り。8日(土)の橋本だんじり祭り市民会館前パレードは各地区のだんじりが集結して行われます。このだんじりは橋谷地区のもの。その日に備え練習に余念がありません。こんな光景に出くわすと、つい見とれてしまいます。

高野山での信長公と光秀公(高野山・奥の院)

信長公墓所

奥の院・御廟橋の手前、左手奥にある織田信長墓所です。信長はご存じのように本能寺で光秀に滅ぼされました。隣には筒井順慶のお墓もあります。順慶は明智光秀らの仲介で信長に仕えました。

光秀公墓所

明智光秀墓所です。中の橋の手前、少し右に入ったところにあります。主君・信長を滅ぼしため墓石は何回作っても割れてしまうといわれています。本能寺の変での信長・光秀それぞれの思いはどんなものだったか知るすべもありませんが、二人とも御大師様のお膝元の奥の院に祀られているのですから、過去のことは水に流して安らかに永久の眠りについていることと思います。

月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月

中秋の名月

今日は仲秋の名月。仲秋で満月になるのは6年ぶりとのこと。来年と再来年は今年と同じ仲秋の満月になるそうです。そういえば去年は一日遅れの十六夜が満月でした。何と言うことはない満月ですが、やはり中秋となるとそれなりの感慨を持って見てしまいます。ちょうど初日の出のように・・・。日中はまだ暑いですが、夜には虫の声も賑やかになってきて秋の気配も深まってきました。

ワラビ

これはワラビです。お月見用のススキを探しに出かけて見つけました。大好物なものでススキよりもワラビ採りに熱中してしまいました。結構たくさん採れました。六月までは採りに行ったことはあるのですが、今頃でもまだ採れるなんて何とラッキーなこと。今日はあく抜きをしておいて明日おいしくいただこうと思っています。穂の出たススキはなかなか見つからなかったのですが二本だけは苦労してなんとか確保、萩と一緒に生けました。念のため・・・。

ケイトウの花

ケイトウ

秋の青空の下、ケイトウの花が咲いていました。空の青い色に映えるケイトウの赤い色って、とてもきれいですね。もうすぐ咲く彼岸花も赤。モミジも赤。柿も赤。秋にぴったりの色といえば赤のようです。ケイトウは漢字で書くと鶏頭、この花は鶏のトサカに似ているからつけられた名前でしょうが、まさに言い得て妙。ところで「トサカにくる」は「頭にくる」よりワンランク上。すなわち頭を通りこしてトサカまでということなのでしょう。「怒髪天を衝く」という最高の怒りの表現がありますが、この髪は人間の髪。そうすると怒りのランキング3位は人間の頭、2位は鶏のトサカ、堂々1位は人間の髪ということになります。頭から直接髪に行かず間に鶏のトサカを入れているのがちょっとおもしろいと思いませんか。

ショウリョウバッタ(チキチキバッタ)

ショウリョウバッタ

ショウリョウバッタを見つけました。カメラをすぐそばまで近づけてもいっこうに逃げようとしません。子供の頃はチキチキバッタと言っていました。当時バッタの人気ランキング1位はトノサマバッタ、2位がこのチキチキバッタでした。ところで「バッタ」って、日本語らしくないような気がしてちょっと辞書で調べてみたのですが、バッタは「ハタハタ」とも言うそうですね。バッタの名前の起源はどうやらこのあたりにあるように思われます。

紀の川・大水の跡

流木

台風12号が通り過ぎたかつらぎ町にある道の駅「紀の川万葉の里」です。いつもなら堤防から河原にかけてきれいに整備された公園なのですが、今日はごらんのように植えられている木に流れてきた木や竹などが引っかかって荒涼たる風景に。増水した時の川の荒々しい力がわかります。それにしてもこの木、よく耐えたものです。

副虹

虹

台風12号が近畿地方へ接近中で、雨が降ったりやんだりしています。今朝、雲の切れ目からさす太陽の光で西の空に一瞬ですがきれいな虹ができました。主虹の外側に副虹もできていました。ごらんのように副虹は主虹の色の並び方と反対になっています。たまに副虹を見ることはあるのですが写真に撮ったのは初めて。ちょっと慌てて撮ったのでうまく撮れているかどうか心配でしたが何とかそれらしいのが撮れていました。右下の土手のようなのは京奈和自動車道の橋本道路です。